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日常を怯えて過ごす人間の雑記

芥川賞を読む

ドキュメント

芥川賞を読む』を観た。

今年の芥川賞候補作品の概要と共に、

正しさというものへの違和感が、浮かび上がる内容。

 

『おいしいごはんが食べられますように』

社内での、マイノリティへの配慮が生む、

モヤモヤとした感情。

 

『N/A』

多様性なるものが生み出したカテゴライズが、

必ずしも正しく、

その人

という存在を表しているかという懸念。

 

『あくてえ』

介護における、

祖母との悪態の応酬。

『ばばあ』

そう呼ぶことを忌避する社会への、

懐疑。

 

『ギフテッド』

社会でいう正しさではない、

夜の世界で生きる主人公の為の、

ある種の結界ともいえる、

詩人の母からの行為。

 

『家庭用安心坑夫』

廃坑のマネキンを父と信じて育った主人公が、

現実と幻想から、

単身で、物語を完結させる。

 

以上5作について、

僕が未読にも関わらず、勝手に、

番組にて汲み取ろうとした何かを、

書かせていただいた。

正しさという

信仰にも似た昨今の風潮に、

対抗する感触があった。

 

いずれ、読もうと思う作品群。

 

では、また。